この調子でリズムを作っていけばいいのですね、きっと！
さて、今回の記事は鍾路（チョンノ）女性人材開発センターというところが主催している
「大学路（テハンノ）、仕事を出す！舞台芸術基盤 雇用創出事業」についてです。
大学路とは、きっとこのブログを読んでくださる方にはおなじみ（？）だと思いますが、ソウルの「下北沢」とも例えられたりする長さ1.5キロ程度のエリアに140以上の劇場が密集するエリアです。
そのエリアで活躍する現場の感覚を持った専門人材を養成すべく、鍾路女性人材開発センターというところが公演企画者養成コースを行っています。
以下、鍾路女性人材開発センターのサイトからの抜粋です。
（訳）
鍾路女性人材開発センターでは、大学路型オーダーメイドの雇用創出事業である「大学路、仕事（JOB）出す！舞台芸術基盤の雇用創出事業」を進めています。
本事業は、ソウル演劇協会、鍾路区、鍾路女性人材開発センターがコンソーシアムを構成して進める舞台芸術分野の雇用創出のためのプロジェクトで、2011年度から始まった本事業は、今年で3年目を迎えています。
2年間で約80人の舞台芸術分野の専門人材を養成し80.7％という高い就職率を達成しました。
特にソウル演劇協会、国際児童青少年演劇協会などの関連団体から、韓国文化芸術教育振興院、アーツプレイ、京畿道文化財団など有名な舞台芸術関連分野の機関に就職をするという成果を創出しました。
鍾路女性人材開発センターは、これらの成果創出をもとに、大学路で現場感覚を身に付けた公演芸術専門人材養成のハブになろうと絶えず努力しています。
また、大学路エリア内のソウル演劇協会、韓国小劇場協会、韓国演劇学科教授協議会などの関連団体と地域内の劇団、劇場、舞台芸術分野の学科20以上と地域ガバナンスのネットワークを構築し公演芸術ベースの雇用創出のための地域連携を活発に行っています。
大学路をベースとした演劇のための公演企画者、あるいは舞台芸術の分野での就職を希望する方々に関心をお持ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。
[公演企画者養成]
目的：公演企画に必要な理論と実践中心の教育を通じ専門人材を養成し、関連分野での就職を支援
対象：就職を希望する関連分野の専攻者のうち未就業、求職者、関連分野の就職を希望する未就業求職者（性別、年齢制限なし、鍾路区居住者は選抜時の加点付与）（大学の学生は除く）
定員：25名
※受講生の選抜は書類選考→面接選考→最終選考で行われます。
教育日程：
Module 1： 3月18日〜4月18日の毎週月〜金曜日14:00〜18:00、1日4時間、合計96時間
Module 2： 4月19日〜5月15日（期間内の現場実習100時間）
※現場実習までに完了後修了証発行
※教育日程は変更されることがあります。
教育内容：
公演制作（製作）の理解/舞台芸術マネジメント/観客開発/公演企画現場セミナー/企画マーケティング実習
地域内の劇団と劇場と連携した現場実習100時間
※本教育は、大学路の現場オーダーメイド型教育で、主に演劇を中心とした公演企画専門教育です。
受付方法：
求職登録済証1部、身分証明書のコピー、住民登録謄本1部、写真2枚を準備の上、訪問受付
教育費：全額無料
特典：
教育費全額無料
専門職業カウンセラーの関連分野の就職斡旋およびサポート
女性インターンなどのインターンプログラム参加機会の提供
職業ステップ型学習サークルに参加する機会提供
（以上）
私自身、フリーランスの制作者をやっていて思うのは、どの現場も繁忙期には即戦力となる人材が欲しい。ただ催事が過ぎれば、繁忙期と同じ人数のスタッフの雇用を維持し続けるのは、予算的に難しい。だから即戦力となる人材がいろんな現場を循環することで成り立っている部分が大きく、新しく人材を育成することになかなか時間と予算がかけられないのが現状だと思います。
本格的な現場に放り込まれる前に、こうやって無料で基礎知識と現場感覚を身に付けることは制作者自身にとっても雇用する側にとっても安心材料ですよね。
きっとこれから、アーツカウンシル東京も始めるんですよね、こういうコース。
《参考リンク》
「来なきゃ分からないことだらけ from ソウル」Vol.7（大学路について） （2012/11/01）
